私も学生に、「制限加える必要ないよ」って言っています。
例えば、計画に根拠があってちゃんと説明出来るんだったらどんな計画でも構わない。例えば遊園地を作るとかね。もし本当に根拠があってこれしかないって説得と説明が出来るんだったらかまわないよと。だから好きに計画をたててと言います。本当に無制限なんです。
■受験生のみなさんへ言葉をお願いします。
私たちは環境を作る分野なんですが、いわば地球全体が私たちの実験室みたいなものです。そういう大きなフィールドで世界の環境問題を解決するような仕事がしてみたいという人は是非目指して欲しいですね。
■今在学中の学生さんに一言お願いします。
私たちの学問、分野の魅力は、後世に作ったものが残ることです。
地図に残る仕事なので、未来に農村の環境を残すような仕事をしませんかってのを是非呼びかけたいですね。作物が育つのも、人が住めるのもやはり箱、環境、農村という舞台があってのことなんです。その舞台を私たちは作る。私たちは縁の下の力持ちなんです。
すごく地味な存在ですが、地域を支える、地域の食糧生産を支える縁の下の力持ちなんだと。そういう未来の子供たちに誇れるような仕事しませんか?ということを是非呼びかけたいですね。
■先生が今後、このコースや授業で注目してほしいところや目標を教えてください
やはり食糧あってはじめて人々の暮らしが安定し平和だと思うので、世界の食糧生産を守る、かつ環境も守るような技術者の育成が目指しています。
世界の食糧生産を下支えする技術者の育成が目標です。今後どんどん卒業生が世界で活躍すると思います。社会からも注目して欲しいなと思っています。
一つ是非知ってほしいことがあります。私たちの学問は、古い言い方でいうと「農業土木」という分野なのですが、これを今、9人の教員で教えています(2016年現在)。
これだけの教員をそろえて専門的な教育をやってるってのは日本でここだけと自負しています。
大学に農業土木学の先生が2~3人居て、他の分野の先生の協力も得ながら農業土木を教えるところが大半だと思います。これだけの教員。しかも水の教員もいれば、土の教員もいれば、こういう総合的な計画づくりの教員もいる。
こういう多様な教員を揃えて、専門的・総合的な教育をしていると自負しています。
こういう分野も学びたいって人は是非愛媛大学を選んでほしいですね。
世界に通用する技術者を育てるという意欲もって教育にあたってるので、非常にいい四年間を過ごしていただけるのではないかなと思います。