高橋真先生

■どんな学生さんに選択してほしいですか?

やはり環境問題や環境保全に関して強い熱意をもっている学生さんきてほしいですね。
そして「What’s New
、つまり何か新しいことを発見する、作り出す、他人にはできない何かを目指すことが好きな学生さんに来てほしいと思います。これは環境保全に係らず、サイエンス全体に共通することだと思いますが、まだ、誰も見つけたことのない「新しいこと」や「自分でしかできないこと」が達成されたとき、非常に深い感慨を得ることができます。実際の研究に取り組むと大変なことや難しいことも多々ありますが、そうした感慨を共有できる学生さんに出会えることを望んでいます。

■学生さんとの思い出を聞かせてください

卒論研究の指導で、学生さんが成長していくことが一番の思い出です。
卒論の指導では、一対一で指導することも多いのでその学生さんの個性がよく見えてくるのが面白いところですね。
例えば学生さんは個々に学力的な優劣もあったりしますが、ガッツのある学生が伸びたりしてね、英語もはじめは全然出来てなかったけど、国際学会の発表に積極的にトライすることですごく伸びたりとか。初め研究室に入ってきた時の学力ももちろん多少は影響するんですけど、どれだけ熱意があるかで成長は変わるって実感させられることが多いです。
海外でのサンプリング調査でもそう思うことがありますね。結構ハードな日程だったりするので、大変なこともありましたが、学生さんにとっては初めての経験ですから、いろんな反応があって、面白い思い出がたくさんあります。うまくいっているときより、トラブルがあったときの方が、なぜかよく覚えてますね。詳細は…研究室に入ってきたら教えます(笑)

■実習について教えてください

当コースでは、三回生になる時点でそれぞれの研究室に配属になります。
具体的には9つの教育分野があり、研究室に配属されると卒論研究に関する実験・実習とゼミを研究室(=教育分野)単位で集中的におこなうようになります。
1~2回生のうちから自分は「どういうことがやりたい」のか、どういうのが好きなのかを授業や実験を通してハッキリさせて、自分に合った研究室を選んでもらいたいと思います。
そして、この選択が自分の一生を左右する選択になる可能性もありますよ。
これは大げさではなくて、実際に自分の経験や周りの人をみていてそう思います。
そこをボーっと過ごしてしまうと・・・まずいですね。
ほんとに真剣に考えて、勉強したり、情報収集を行って、また積極的に先輩や先生とコミュニケーションをとってほしいと思います。それで随分変わると思います。
先にも言ったように、このコースの特徴は幅広い学問領域にわたっているので、教育分野も幅広い分野にまたがっています。
環境問題の把握・解決には、いろんな視点が必要で、多様な知識・スキルや技術を組み合わせて対応しなくてはならない。総合的なアプローチが求められるわけです。研究室配属前の2回生を主な対象として、環境保全学実験I・II・IIIにおいて環境保全に必要な基本的なスキルを身につけるための実験・実習が組まれています。大きくわけると「化学系」「生物・生態学系」「環境工学系」の3つの分野からなる内容が含まれています。

■受験生のみなさんへ言葉をお願いします。