4、深く心に残ったことをお教えください。
担当している学生実験があるのですが、その時のお話しをします。
実験の一部で、汲んできた海水の中のバクテリアを観るのですが、バクテリアは小さいので、染色してから1000倍という高い倍率の顕微鏡で観ます。
でも、残念ながら、1000倍にしても点か棒ぐらいで、カタチ的にインプレッシブではないんです。
それでも、初めて見た学生は、驚いたり、喜んだり。そういう反応があるとやっぱりうれしいですね。
それと、学生実験の時には研究室の大学院生や4年生がTA(ティーチング・アシスタント)としてサポートしてくれるのですが、
彼らが、教える立場として、学生に対して丁寧に説明している様子、質問に対して真剣に受け答えしている様子を見るのは、私にとってはとても嬉しいことで、印象に残っています。
5、このコースに入ると、どのような実習ができますか?
コース全体ではいろいろな実験・実習がありますが、
私の担当している学生実験では、実際に海の水を汲んできて微生物に関する実験をします。
船で海に出て、海洋観測と海水サンプリング体験をしてもらい、
その海水中にいる微生物、特にバクテリアを、顕微鏡で見る、数える、DNA抽出していろんな種類のバクテリアがいることを知る、という実験をしています。
実験を通して、一つ一つの実験の原理や操作の意味・意図、この場面では何が重要か、ということを学んでもらい、また、自分で考える癖をつけてほしいと思っています。