大林由美子先生

1、コースや授業の核となるテーマとそのコースの基本的なことを教えてください。
ご自身のされてる事でも結構です。

環境保全コースでは自然環境を扱っています。
環境に対する人間活動の影響やその対策を調べるというテーマもあるし、自然の中で何が起きているか、とか、自然のしくみ・メカニズムを知ろうというテーマもあります。
自然のなかのメカニズムを知ろうという研究は、すぐにこれが環境保全活動に役立つとか、そういう意味ではありませんが、自然のしくみを知ることは環境保全を考えるうえでも必須です。
私の場合は、主に海を対象にしていて、そのなかでも特に微生物の働きに注目し、海水中での微生物の生きざまや、微生物の働きによって物質がどのように変化しながらどのように生態系をめぐっているのか、という研究をしています。

2、どんな学生さんに選択してもらいたいですか?

自然に対して興味を持っている人、ですかね。
新しい技術とか、物づくりとかだと比較的アウトプットがわかりやすいですが、自然のしくみ、といっても「それやって何になるんですか」みたいに思われたりするかもしれません。
でも、地球で暮らす人間が地球のこと・自然のことを知りたいと思うのは当然だと思うんです。
だけど、そういうことを調べられるチャンスのある環境ってそんなにないですから、それを活かして自然のしくみを調べることに興味がある人に来てもらえたらよいなと思います。

3、コースで学べることはどのようなことですか?

私に関係するところで先ほどは自然のしくみのお話をしましたが、コースの内容は多岐にわたっています。「環境保全」という名前のなかで、環境に関するという点では共通していますけど。
先ほどお話しした微生物や生態系のことだけでなく、化学的なことも扱いますし、新しい技術を活用しようという応用的なこともコースの中に含まれています。
自分の興味でいろいろ学べると思います。