愛媛大学農学部生物環境学科 環境保全学コース ロゴ
愛媛大学農学部生物環境学科
環境保全学コース

生態系保全学

水圏生態系、特にサンゴ礁等の浅海域生態系の気候変動や人工化学物質などの人間活動の影響評価や作用メカニズムの解明を各種の先端的テクノロジーを用いて行い、それらを基盤とした生態学的立場から環境保全・管理に関する教育研究を行っています。

主な研究テーマ
  • ・浅海域生態系における人工化学物質の分布、生物濃縮特性及び影響評価
  • ・気候変動が浅海域生態系へ及ぼす影響評価
  • ・小型甲殻類の生物多様性や分類学
  • ・性ホルモン受容体などの核内受容体を介した化学物質の影響評価
  • ・網羅的遺伝子発現解析及びバイオインフォマティクス技術を活用した化学物質の生体影響評価と作用機序解明
教員
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水族保全学

水族保全学研究室は、保全生物学、なかでも遺伝学的手法を用いた水族(水生動物)の保全に関する教育・研究を目的としています。また、養殖魚の育種学的研究、放流魚の遺伝的管理・追跡および水族の繁殖生態の解明を行っています。

主な研究テーマ
  • ・野生魚の遺伝的集団構造の解明
  • ・養殖魚の育種及び放流魚の遺伝的管理および追跡
  • ・絶滅危惧種の遺伝的多様性の保全
  • ・水族の繁殖生態の解明
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水族繁殖生理学

海をフィールドとして食料を生産する養殖は、人類へのタンパク供給手段として重要であることは間違いありません。しかし、現在日本で行われている魚類養殖は、エサの主要な原料として、天然の魚を用いており、魚で魚を育てるという矛盾に満ちたものです。私たちの研究グループは、養殖を環境にやさしい持続可能な食料生産の方法とするために、エサの主原料を魚から、廃棄物から生産できる昆虫に置き換える技術の開発や、魚の生理を制御することによる超効率な養殖技術の開発を目指しています。

主な研究テーマ
  • ・エサの原料として、天然の魚の代わりに、廃棄物から生産できる昆虫を用いた養殖技術の開発
  • ・昆虫には動物のストレスの低減や、免疫を活性化させる物質が含まれており、この物質を積極的に用いる効率的な養殖技術の開発
  • ・成熟リスクの回避による革新的養殖技術の開発
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海洋分子生態学

海洋環境中の微生物群集のもつ機能や生物間相互作用の実態を調べ、生態系や自然環境の維持におけるその役割や環境変動との関わりを探る研究をしています。

主な研究テーマ
  • ・海洋での微生物の多様性と生物間作用
  • ・環境変化に対する海水中の微生物群集の応答
  • ・大気海洋境界での生物地球化学プロセス
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環境計測学

将来の環境悪化の防止や持続可能な生態系の保全のためには、多様化する化学物質汚染の監視・早期発見、モニタリング技術の開発、リスク評価、影響予知システムの構築が必須です。私たちの研究室では、わが国でいち早くPCB汚染、ダイオキシン汚染を明らかにした研究実績とノウハウを活かして、化学物質の潜在的なリスクを監視・評価・予測し、ヒトの健康や生態系を守る研究活動を展開しています。

主な研究テーマ
  • ・メダカやミジンコの影響を調べて環境を評価する
  • ・マイクロプラスチック、マイクロカプセルの生態影響
  • ・「グローカル」な化学汚染の監視と物質動態の解明
  • ・化学物質の多様化に応じた新規測定・毒性検知法の開発
  • ・ペット動物に蓄積した有害化学物質の汚染実態調査
  • ・ペット動物の代謝機構解明と疾病との関連解明
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水圏・土壌環境学

研究対象は生物生存のインフラである水環境と土壌環境です。これらの環境で起きる問題や汚染のメカニズム(仕組み)を分子レベルで調べること、そして汚染環境を修復できる新しい方法の確立を目指しています。とくに、特異な能力を持つ微生物を環境修復に利用する研究を進めています。

主な研究テーマ
  • ・放射光源X線分析をもちいた土壌中の重金属ー微生物相互作用の解明
  • ・土壌微生物による温室効果ガス発生/消去メカニズムの解明
  • ・有害元素の除去、毒性低減に利用できる有用微生物の探索と環境修復への応用
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環境産業科学

本研究室では「環境に関わる分析・対策技術の研究開発と教育を通して、地球規模の保全と人材育成に貢献する」をビジョンとして、地球環境の保全ならびに循環型で持続可能な社会構築に資する技術の研究開発と実用化、人材教育を行っています。

主な研究テーマ
  • <地球環境の保全に関する研究>
    ・残留農薬の簡易・迅速な一斉分析法の開発、室内環境中の化学物質の測定技術、環境中のPFAS分析技術、AIとセンサを用いたモニタリング技術の研究
  • <持続可能な社会の構築に関する研究>
    ・持続可能で再生できるバイオマスからの有価物の製造技術であるバイオリファイナリーの研究開発
    ・木や草、廃棄物などからプラスチック原料物質の製造方法の研究を進めています。
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農生態学

人類は太古から衣食住のための資源を得るために、どんな生物が、いつ、どこに、どれくらい存在し、それはなぜなのか? という分布と数量の機序について考察しながら暮らしてきた。農生態学(Agoecology)では、田畑を中心に構成された里山環境における個体群(種の集団)、群集(種のつながり)、生態系(生物要因と物理化学的要因の相互系)を解き明かしながら科学的に保全し、資源利活用の多様性のあり方を探求する。

主な研究テーマ
  • ・多様な栽培管理形態の水田や畑地などの農耕地生態系における構造と機能の解析を通じた農生態系デザイン
  • ・在来知を継承してきた里地里山の生物多様性に関する種個体群、生物群集、生態系の景観レベルからのアグロエコロジーの基礎的研究
  • ・有害生物、有益生物、ただの生物の相互関係性を解析に基づいた田園、里山の総合的管理の実践的研究
教員
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